アルゴリズムが世界を支配する
アルゴリズムリズムが世界を支配する
は非常に面白いと思いながら、とても怖くなるもなる本でした。
アルゴリズムというとても簡単な概念
とても難解で創造に富む技術がどのように成り立っていき
アルゴリズムによって世界がどのように変わっていったのか
をとても面白く紹介していきました。
この本まで読むまで知らなかった
音楽の創作活動など芸術活動にまでアルゴリズムの領域を広げて
これまで、機械の仕事の範疇であった単純作業や単純計算など
手続きを決まったものだけでなく
創造性が求められるものにおいても機械の行える仕事が増えつつあることに
期待と恐怖を憶えるものでした。
情報技術は無情にまでな能力において平等な世界をもたらし
非情なまでな格差社会をもたらすものだという
ことを痛感させられるものでした。
とはいっても、筆者はそれを恐れるものではなく
慣れ親しむものとしており私もそう思います。
社会の不可逆的な変化を起こしており
戻ることができない、現在を固定できないことを考えれば
人もそれに対応していかなければならないのだと
MITの伊藤穰一所長の言っていた
「Before Internet, After Internet」の話に近いところがありますが
これを構成する概念のひとつとしてAlgorithmがあるのではと思いました。