ただの事業担当者から見た世界

某私立大学理工学部→生体工学研究室→通信系研究所→通信インフラ会社(←いまここ)思ったことを徒然に書いていこう。

科学技術論(リスクマネジメント1)

最近,ようやく自分がどんな事が合っているのかわかり初めて来ました.
結局エンジニア気質ってのは変わりません.
しかしプラスしてアントレプレナーとしても出来たらと思います.
恐らく3年生の時みたいにショットガンのように外銀うけて選考辞退とか
コンサル受けて当日ぶっちみたいな事はないと思います.
私事はこのぐらいで

震災や原発事故など混乱を極めている状況で
科学技術に対するリスクマネジメントがよく話されています.
確かに,このような状況に関して科学技術に対するリスクマネジメントが声高に叫ばれるのですが
「リスクマネジメント」って何かってのを理解していない人が多いかと思います

【リスクマネジメントとは】
リスクを組織としてマネジメントして,ハザードや損失を回避もしくは低減する.by wikipedia
つまり「リスクマネジメント」は二つのGoalしかありません
・ハザードの回避
・ハザードの低減

この事を忘れてはいけません.

【リスクマネジメントのプロセス】
授業や教科書レベルの事しかわかりませんが
大きなフレームワークとして

リスク分析(リスク因子の評価・定量化)

リスクアセスメント(リスク回避の評価・定量化)

リスクファイナンス(リスク顕在時における財務的評価)

意思決定

実行

てな感じでしょう.
今日は「リスク分析」について簡単に触れます

【リスク分析】

1.どのようなリスク因子(リスクファクター)が存在するのかを調査確認し、特定識別する。
2.そのようなリスク因子がどれくらいの頻度で発生するのか分析評価する。
3.また、そのようなリスク因子によりどの程度の損失を被る虞があるのか分析評価する。

がリスク分析のプロセスになります.
すべてがリスクマネジメントのベースと成りえるため慎重に行われるべきものです.
今回の原子力事故のように発生度は低いが大きな災害を引き起こす物と半導体における不良ロットのように発生頻度は高いが影響が限定的なもの
でも扱いが全く異なります.

例として旬なものとして,原子力事故について
現在のMarkⅡ型原子炉の炉心損傷の確率は1×10-7炉/年 であると計算され
それが,現在の原子力行政のリスク評価になってます.(出典:原子力システムニュースVol.15,No.4(2005.3)
つまり,1炉あたり10^7年・・・10000000年に一回しか炉心損傷リスクは無いと計算されておりました.
そのリスクにおける電力会社の損失は5000~6000億とされています.
その計算によると,1炉あたりの1年間損害リスク期待値は6万円となり
期待値としてはなかなかよいと思われます.

一方,半導体の不良品率・・・一般的には歩留まり率と言われますが
初期pentium4の時代には50ppmという報告があります.
つまり2万分の1個のダイが不良品となっている結果です.
pentium4の製造原価は50$(原材料なのか人件費こみなのか,開発が入っているかは謎)であり,最盛期のpentium4出荷台数は6000万から
損失としては1300万円(1$=90円)として計算されます.
この計算ではリコールやその他の賠償リスクなどは計算していませんのでかなり低く見積もられていますが・・・
それでも,原発のリスクがかなり低く見積もられているように感じます.

このように
原子力リスク1炉あたり年6万
世界最大の半導体企業の製品の不良リスクは年で1300万
かなり差があるように感じます.
実際のところはどうでしょうか.

原子力炉心融解リスクとして1炉あたり5000~6000億という事を考えると
4基のロストから損害額が2兆~2,4兆円と計算されるのは至極妥当であり
リスク発生の計算も世界中のMarkⅡ型原子炉の個数と運用年数から間違っているとは言い難いのが現実です.
しかし,このような計算をしても何かしっくりこないと思います.

それは何故か・・・
発生率が極端に低いが.一度起こすとあまりのも大きな災害を引き起こすもの
に関しては,統計以外の心理的要因を含めたリスク計算が必要
という説が有力となってきている(リスク計算の先生談)
らしいです.

つまり,その極端に低い確率を「絶対に起きない」と認識している事が間違いであり
その為に対する・・・
「年6万」のリスクを「年0」のリスクとして捉えている事に問題があったと考えられています.
そのために現在のリスク管理においてはそのような認識を改めるために
あえて発生リスクを高めに見積もる
という考えが出てきました.
それは,発生しうるリスクとして「認識」させる事につながります.

以上のように発生リスクが高いものと低いものとではリスク分析の手法を変える
という事が必要となってきていると考えられます.
しかし,このような事は数学的・科学的の裏付けはない事から
なかなか実際のリスク分析には採用されていないのが現状みたいです(先ほどの先生談)

【まとめ】
リスク分析においては発生確率によって手法を変える学説が出てきている.
現状では受け入れられていない


ふぅ・・・・ちょっと疲れて
最後の方は適当になってきてしまいましたw
気が向いたら続きを書きます